シェイク・モハメド殿下とは、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ、ドバイの首長です。

また、アラブ首長国連邦(UAE)の副大統領と首相も兼任しています。

そして世界有数の競走馬のオーナーブリーダーでもあります。

モハメド殿下は、1994年に競走馬の生産・管理・調教などを行う組織ゴドルフィン(Godolphin)を設立し本格的にオーナーブリーダーの活動を開始しました。

その翌々年の1996年にはドバイワールドカップを創設、また1999年にはエミレーツ航空をスポンサーとしてワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップを創設(現在は休止中)。世界の名馬がその能力を競う場を提供してきました。

それとともに世界中の権威あるレースにおいて所有馬を次々と優勝させてきました。バランシーン、ラムタラ、デイラミ、スウェイン、ファンタスティックライト、ドバイミレニアムなど、所有してきた名馬は数えきれないほどです。

所有資産2兆円とも言われるモハメド殿下。これらの成功は、金の力で名馬を買いあさり、金の力で買い取った成功だと言われてきました。

現在、ドバイは経済繁栄した大都市となり、世界のスポーツ、レジャーおよびビジネスの中心地となっていますが、自身の競馬事業の発展と歩みが似ています。

ドバイを世界から注目される大都市へ変貌させる、その中心に競馬を据えようではないか、と考えがあったのかもしれません。だとすれば、モハメド殿下の才能、能力は、歴史上から見ても類稀に優れた人物だと言えそうです。

何故ならば、金の力だけでは世界は決して変えられないからです。


日本の競馬にも強い関心を持ち、数多くの競走馬を日本のレースに出走させてきました。1995年の安田記念ではハートレイクが武豊を背に見事優勝をしています。1996年のジャパンCでもシングスピールで勝利を収めています。

そして2009年には念願のJRAの個人馬主資格を取得します。

現在ではシェイクモハメドの名前で100頭以上の現役馬を所有しています。

所有馬の成績は年々上がってきており、朝日チャレンジカップを勝ったアルキメデス、シルクロードSで惜しくも2着だったレディオブオペラ、エルムSを勝ったフリートストリートなど、重賞で活躍する馬が多数出てきており、G1を勝つのも時間の問題だろう、というところまで来ています。

また日本における競走馬の生産にも積極的で、2004年にダーレー・ジャパンファームを北海道の日高に設立すると、近隣の牧場を買い取り、生産規模を拡大しています。

そして、生産した競走馬を日本のセールにも上場し、4年間で50頭近い競走馬を売却しています。

かつては黒船と恐れられたモハメド殿下が、今では日本の競馬に新風を吹き込んでいます。

社台グループの寡占化により競馬が面白くなくなってきたと言われてきて久しい日本の競馬界。

ライバルがいて競争があってこそ競馬というドラマは面白くなります。

ここまで大きくなってしまった社台グループのライバルとなって、日本の競馬を再び盛り上げてくれるのは、世界中にモハメド殿下しかいないのかもしれません。