昨年の3歳牝馬戦線を盛り上げたデニムアンドルビー(牝4・角居)。ジャパンカップ(GI)では、ジェンティルドンナとハナ差の接線を演じました。

 今年2014年、同馬はぶっつけでドバイの国際競走に挑戦する予定となっています。参戦するレースは、ドバイワールドカップ(GI・AW2000m)、ドバイシーマクラシック(GI・芝2410m)、ドバイデューティフリー(GI・芝1800m)の何れか。現在は、福島県ノーザンファーム天栄で調整中で、角居師は「「2月初めぐらいにトレセンに戻す予定。(日本では使わず)ドバイに直行するつもりです」と述べています。


 デニムアンドルビーは、残念ながら2013年はGIタイトルに手が届きませんでした。

 3歳の2月と、他の馬と比べてやや遅いデビューとなったデニムアンドルビー。父ディープインパクトに母の父キングカメハメハ、近親にトゥザヴィクトリーがいるという血統的背景も含めて、新馬戦から人気を集めますが、結果は惜しい2着。2戦目も2着に惜敗してしまい、初勝利は3戦目の未勝利戦となります。

 ただ、未勝利勝ちの内容が評価され、次走のオークストライアル・フローラS(GII)では、1勝馬ながら1番人気の支持を集めます。レースは、1000m通過が63秒1という超スローペースで進み、最後方からのレースとなったデニムアンドルビーにとっては非常に厳しい展開となりましたが、3コーナーから早めに仕掛けて、直線入口では先団に取り付きます。並みの馬ならば本来直線の脚は鈍るところですが、デニムアンドルビーの脚色は衰えず、きっちりと突き抜けて優勝。1番人気に応えるとともに、オークスの有力候補となりました。



 向かえたオークス(GI)。桜花賞組に距離不安が囁かれた影響か、ここでもデニムアンドルビーは1番人気に支持されます。レースは、スタートはうまく出ますが行き脚がつかず、最後方からの追走となります。平均ペースで進む中、前走の早めの仕掛けとは違い、デニムアンドルビーの内田騎手は直線勝負に賭けます。しかし、先に抜け出したメイショウマンボとエバーブロッサムを捕らえることができず、最後は脚色も一緒になり3着。スタート後の行き脚がついていれば、もう少しスムーズにレースが進めていたかもしれません。そして、このスタートでの問題が、秋のGI戦線でも同馬に付き纏うことになります。



 秋初戦はローズS(GII)は降り続く雨のせいで重馬場での発走。3歳牝馬には厳しい条件となります。このレースでも、デニムアンドルビーはスタート後の行き脚がつかず最後方からの追走。しかし、3角~直線まで長く脚を使い、重馬場を物ともせずに優勝します。



 そして、3歳牝馬最後の1冠である秋華賞(GI)。デニムアンドルビーは、ここでも1番人気の支持を集めます。しかし、この日も行き脚つかずで後方からの追走。京都内回りを意識してか、内田騎手は早めの進出で勝負に出ますが、最後は脚が上がり4着。デビュー以来、初めて馬券圏内を逃す結果となってしまいました。



 続くエリザベス女王杯(GI)。この日は、スタート直後に無理をして巻き返すのではなく、馬のリズムを大切にした作戦で挑みますが、直線いい脚で伸びてくるも届かずの5着。

 力はある。それは誰しもが認めているのですが、スムーズな競馬ができないためGIに手が届かない。デニムアンドルビーがここまでに挑戦した3つのGI(オークス、秋華賞、エリザベス女王杯)は、メイショウマンボが優勝していますが、VTRを振り返るとメイショウマンボはどのレースでもスムーズな競馬をしているのがわかります。様々なコース、条件で行われるGIレース。器用さというのもタイトルを獲るために必要な大きな能力の一つなのかもしれません。

 是が非でも欲しいGIタイトル。2013年、デニムアンドルビーにとっての最後のレースは、中1週の強行軍で挑むジャパンカップ(GI)になりました。1番人気は2012年の年度代表馬ジェンティルドンナ。鞍上が浜中騎手に替わったデニムアンドルビーは7番人気となります。

 問題のスタートですが...、今回はうまくいきます。発馬、そして二の脚も付いて難なく中団に位置取り。スローペースでレースが進む中、じっくりと脚を溜めます。そして最後の直線、外めから浜中騎手のムチに応えて伸びるデニムアンドルビー。途中少し狭くなる場面もありましたが、3歳牝馬とは思えぬ勝負根性で馬群を割り、先に抜け出していたジェンティルドンナに迫ります。そして並んでゴール。結果は...

 残念ながらハナ差でジェンティルドンナが優勝。しかし、デニムアンドルビーも3歳牝馬ながら最強牝馬にハナ差の2着となり、ファンにその力を再認識させる結果となったのでした。




 2014年、ドバイに挑戦するデニムアンドルビー。スムーズなレースができれば、世界の強豪相手でも必ず好勝負をしてくれることでしょう。非常に楽しみです。



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