ドバイシーマクラシックは、1998年に創設されたドバイターフクラシックが前身で、2000年に国際G3に認定された際にレース名も改称されました。2001年にG2昇格、そして2002年にはG1に昇格しました。

開設当初から2009年まではナドアルシバ競馬場の芝2400mで行われていましたが、ドバイワールドカップ同様2010年からメイダン競馬場に移行され、芝2410mで行われています。

1着馬への賞金は320万ドル(約3億8400万円)で、賞金総額は600万ドルです。

欧州や日本、そして香港から有力馬が集まるレースで、これまで日本馬では2001年にステイゴールド、2006年にハーツクライ、2014年にジェンティルドンナが優勝しています。

なお、メイダン競馬場では2410mという半端な距離で行われていますが、これは「2400mだとフィニッシュライン(日本で言うゴール板)が邪魔でスタートゲートが置けないため10mずらした」という冗談のような理由からです。


外国馬=緑字日本馬=赤字


2016年 第19回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 ポストポンド 牡5 英国
2着 ドゥラメンテ 牡4 日本
3着 ラストインパクト 牡6 日本
8着 ワンアンドオンリー 牡5 日本

ドゥラメンテがレース前に右前足を落鉄。打ち直しもできず、そのままスタートすることになったレースは、4番手外目をスムーズに追走したポストポンドがそのまま抜け出して完勝。追いすがったドゥラメンテだったが、最後は脚色が鈍り2着まで。馬群をうまく捌いたラストインパクトが3着。



2015年 第18回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 ドルニヤ 牝4 仏国
3着 ワンアンドオンリー 牡4 日本
8着 ハープスター 牝4 日本

逃げ馬の後ろを追走したドルニヤが直線抜け出してGI初勝利。2着フリントシャーでフランス調教馬のワンツー。3着は先行して粘ったワンアンドオンリー。ハープスターは直線外に持ち出すも伸びず8着。



2014年 第17回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 ジェンティルドンナ 牝5 日本
10着 デニムアンドルビー 牝4 日本

直線では二度三度と前を塞がれたジェンティルドンナだったが、なんとか外に持ち出すと鋭く伸びて前年の雪辱を果たす。逃げたデニムアンドルビーは失速し10着。



2013年 第16回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 セントニコラスアビー 牡6 愛国
2着 ジェンティルドンナ 牝4 日本
11着 トレイルブレイザー 牡6 日本

先行策から抜け出した前年の2着馬セントニコラスアビーが優勝。日本から参戦したジェンティルドンナは、道中やや掛かり気味。最後は突き放された2着に終わった。



2012年 第15回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 シリュスデゼーグル セン6 仏国

3角から動いたペリエ騎乗のシリュスデゼーグルが、セントニコラスアビーをクビ差抑えて優勝。日本馬参戦ナシ。



2011年 第14回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 リワイルディング 牡4 UAE
6着 ルーラーシップ 牡4 日本

外から鋭く伸びたデットーリ騎乗のリワイルディングが優勝。折り合いを欠いたルーラーシップは向正面で先頭に立ってしまい、残り200m地点で失速し6着。



2010年 第13回  →レース動画
メイダン競馬場 芝2410m

1着 ダーレミ 牝5 英国
2着 ブエナビスタ 牝4 日本

好位からキレイに抜け出したダーレミが優勝。ブエナビスタは直線での進路取りに苦労しながらも猛追したが3/4馬身届かず2着。なおブエナビスタ鞍上のペリエは、本来の負担重量54.5kgのところ0.5kg超過の55kgで騎乗した。



2009年 第12回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 イースタンアンセム 牡5 UAE

外から豪快に追い込んだ地元UAEのイースタンアンセムが各国の強豪を破って優勝。この勝利が重賞初制覇だった。日本馬参戦ナシ。



2008年 第11回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 サンクラシーク 牝4 南ア

06-07シーズンの南アフリカ最優秀3歳牝馬サンクラシークが香港の強豪ヴィヴァパタカを退けて優勝。サンクラシークの父はフジキセキ。日本馬参戦ナシ。



2007年 第10回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 ヴェンジェンスオブレイン セン7 香港
6着 ポップロック 牡6 日本

先団のインコースでじっくり待機した香港のヴェンジェンスオブレインが抜け出して優勝。ポップロックは大外に持ち出したがジワジワとしか伸びず6着。



2006年 第9回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 ハーツクライ 牡5 UAE

前年の有馬記念でディープインパクトを破ってGI初優勝を飾ったハーツクライが外枠から逃げの手を打ち、直線でもウィジャボードなど世界の強豪を寄せ付けず4馬身差の圧勝。



2005年 第8回
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 フェニックスリーチ 牡5 英国

前年はジャパンC6着の後、香港ヴァーズを優勝していた英国のフェニックスリーチがここも勝ってGI3勝目。日本馬参戦ナシ。



2004年 第7回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 ポリッシュサマー 牡7 仏国

GIレースでは惜敗続きだったフランスのポリッシュサマーが直線外から伸びてGI初優勝。日本馬参戦ナシ。



2003年 第6回
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 スラマニ 牡4 UAE

前年の仏ダービー馬で凱旋門賞2着、その後ゴドルフィンにトレードさらたスラマニが貫禄の勝利。日本馬参戦ナシ。



2002年 第5回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 ネイエフ 牡4 英国
7着 ホットシークレット セン6 日本

この年からGIに昇格。英チャンピオンSなど4連勝中だったイギリスのネイエフが2馬身差で快勝。ホットシークレットは後ろからの競馬となり7着。



2001年 第4回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 ステイゴールド 牡7 日本

この年からGIIに昇格。人気薄だった武豊騎乗のステイゴールドが、前年の同レース勝ち馬で1番人気のファンタスティックライトをゴール寸前ハナ差交わして優勝。



2000年 第3回
ナドアルシバ競馬場 芝2400m

1着 ファンタスティックライト 牡4 英国
5着 ゴーイングスズカ 牡7 日本

この年からドバイシーマクラシック(GIII)に。ファンタスティックライトが3馬身差のレコードタイムでGI初優勝。芹沢騎乗のゴーイングスズカは5着に善戦。



1999年 第2回
ナドアルシバ競馬場 芝2400m(レース名:ドバイターフクラシックとして施行)

1着 フルーツオブラヴ 牡4 英国

K.ファロン騎乗のフルーツオブラヴが優勝。同馬はこの後'99年、'00年と2年連続でジャパンカップに参戦した。日本馬参戦ナシ。



1998年 第1回
ナドアルシバ競馬場 芝2400m(レース名:ドバイターフクラシックとして施行)

1着 ストウアウェイ 牡4 UAE

ドバイターフクラシックとして創設された。デットーリ騎乗、地元UAEのストウアウェイが3馬身半差で優勝。日本馬参戦ナシ。



ドバイターフは、芝マイル~中距離クラスの馬たちで争われるレースで、1996年に創設され、2002年から国際GIに昇格しました。2014年まではドバイデューティフリーという名称で行われていました。

創設当初から1999年までは、ドバイワールドカップと同じナドアルシバ競馬場のダート2000mで施行されていましたが、2000年から芝1800mにリニューアル。国際GIに昇格した2002年から2009年までは芝1777mで行われました。そしてドバイワールドカップ同様2010年からメイダン競馬場に移行され、芝1800mで行われています。

1着馬へ賞金は、シーマクラシックなどと同じ320万ドル(約3億8400万円)で、賞金総額は600万ドルです。

日本馬では2007年にアドマイヤムーン、2014年にジャスタウェイ、2016年にリアルスティールが優勝しています。


外国馬=緑字日本馬=赤字


2016年 第21回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 リアルスティール 牡4 日本

押して先団の外目を追走したムーア騎乗のリアルスティールが直線半ばで先頭に立つと、最後はユーロシャーリーンの追撃を振り切って優勝。悲願のGIタイトルをドバイの地で獲得した。



2015年 第20回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 ソロウ セン5 仏国

ソロウが後続を突き離してGI初制覇。この後、同馬はマイルを中心にGIを勝ちまくる。人気を背負ったザグレイギャツビーは2着まで。日本馬参戦ナシ。



2014年 第19回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 ジャスタウェイ 牡5 日本
6着 ロゴタイプ 牡4 日本
7着 トウケイヘイロー 牡5 日本

後方に待機したジャスワウェイが外から次元の違う末脚を繰り出して2着に6馬身以上の差をつけて圧勝。タイムも脅威のレコード。ロゴタイプはジワジワ伸びるにとどまり6着。トウケイヘイローは果敢に逃げるも一杯になり7着。



2013年 第18回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 サッジャー 牝6 UAE

1月からドバイで前哨戦などを連勝中だったゴドルフィンの6歳牝馬サッジャーが、好位から内を突いて抜け出し4連勝でGI初制覇。日本馬参戦ナシ。



2012年 第17回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 シティスケープ 牡6 英国
6着 ダークシャドウ 牡5 日本

前年の香港マイルで2着などGIでは善戦マンだったシティスケープが、4角前から先頭に立って圧勝。ダークシャドウは中団から無難に進むも直線まったく伸びず9着。



2011年 第16回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 プレスヴィス セン7 英国

'09年の2着馬プレスヴィスが、後方待機から直線で内の狭いところを見事に突きGI2勝目。鞍上はR.ムーア。日本馬参戦ナシ。



2010年 第15回  →レース動画
メイダン競馬場 芝1800m

1着 アルシェマーリ 牡6 英国

この年からメイダン競馬場での開催に。先団を見る位置でレースを進めたアルシェマーリが、直線で鮮やかに抜け出してGI初優勝。日本馬参戦ナシ。



2009年 第14回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 グラディアトラス 牡4 UAE
7着 ウオッカ 牝5 日本

好枠から後続を突き放す逃げを打ったグラディアトラスが、そのまま強豪を寄せつけず3馬身1/4差でGI初優勝。ウオッカは離れた2番手から進むも雨で重たい馬場が影響したか失速し7着。



2008年 第13回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 ジェイペグ 牡4 南ア
4着 ウオッカ 牝4 日本
9着 アドマイヤオーラ 牡4 日本

逃げた南アフリカのジェイペグが、直線では一旦ウオッカなどに交わされるも脅威の差し返しで優勝。ウオッカは最後脚が上がって4着に惜敗。アドマイヤオーラは後方で見せ場なく9着。



2007年 第12回  →レース動画
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 アドマイヤムーン 牡4 日本
3着 ダイワメジャー 牡6 日本

中団の外めを進んだ武豊騎乗のアドマイヤムーンが、直線に入ると矢のような伸びを見せて快勝。先行したダイワメジャーもよく粘って3着に好走。



2006年 第11回
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 デビッドジュニア 牡4 英国
12着 ハットトリック 牡5 日本
16着 アサクサデンエン 牡7 日本

前年の英チャンピオンSなどを勝っていたデビッドジュニアが優勝。同馬は後にJRAに購入され日本で種牡馬入りした。ハットトリックは出遅れが響いて12着。アサクサデンエンは16着に大敗。



2005年 第10回
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 エルヴストローム 牡5 豪国

オーストラリアでコーフィールドCなどGIを4勝していたエルヴストロームが優勝。日本馬参戦ナシ。



2004年 第9回
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着同着 パオリニ 牡7 独国
1着同着 ライトアプローチ 牡5 南ア

大接戦となったゴール前。結果は1着同着でドイツのパオリニと南アフリカのライトアプローチが両頭優勝。日本馬参戦ナシ。



2003年 第8回
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 イピトンベ 牝4 南ア

ジンバブエ産馬、前年のアフリカ最優秀3歳牝馬のイピトンベがレコードで見事な勝利。日本馬参戦ナシ。



2002年 第7回
ナドアルシバ競馬場 芝1777m

1着 テールアテール 牝5 仏国

この年からGIに昇格し距離が1777mに変更になった。C.スミヨン騎乗のテールアテールが優勝。日本馬参戦ナシ



2001年 第6回
ナドアルシバ競馬場 芝1800m

1着 ジムアントトニック セン7 仏国
9着 イーグルカフェ 牡4 日本

国際GIIに昇格。世界中に遠征していたジムアントトニックが、香港のフェアリーキングプローンをクビ差抑えて優勝。イーグルカフェは9着。



2000年 第5回
ナドアルシバ競馬場 芝1800m

1着 リズムバンド セン4 UAE

この年から芝1800mの競走にリニューアル。地元UAE、芦毛のリズムバンドが優勝。ビンスルール調教師は同レース4連覇。日本馬参戦ナシ。



1999年 第4回
ナドアルシバ競馬場 ダート2000m

1着 アルティブル 牡4 UAE

この年からGIIIに格付け。地元UAEのアルティブルが優勝。日本馬参戦ナシ。



1998年 第3回
ナドアルシバ競馬場 ダート2000m

1着 アヌスミラビリス 牡7 UAE

'96の毎日王冠を優勝しているアヌスミラビリスが6馬身差をつけて勝利。同馬はこの後6月の鳴尾記念に出走しエアグルーヴの3着に入っている。日本馬参戦ナシ。



1997年 第2回
ナドアルシバ競馬場 ダート2000m

1着 タマヤズ 牡4 UAE

豪雨で5日後に順延。L.デットーリ騎乗のタマヤズが優勝。マイネルエテルネルの父タマユズ(Tamayuz)との関係性はない。日本馬参戦ナシ。



1996年 第1回
ナドアルシバ競馬場 ダート2000m

1着 キーオブラック 牡5 米国

米国から遠征してきたキーオブラックが2着に20馬身差をつけて圧勝。同馬の産駒アラムシャーは現在九州で種牡馬生活を送っている。日本馬参戦ナシ。



シェイク・モハメド殿下とは、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ、ドバイの首長です。

また、アラブ首長国連邦(UAE)の副大統領と首相も兼任しています。

そして世界有数の競走馬のオーナーブリーダーでもあります。

モハメド殿下は、1994年に競走馬の生産・管理・調教などを行う組織ゴドルフィン(Godolphin)を設立し本格的にオーナーブリーダーの活動を開始しました。

その翌々年の1996年にはドバイワールドカップを創設、また1999年にはエミレーツ航空をスポンサーとしてワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップを創設(現在は休止中)。世界の名馬がその能力を競う場を提供してきました。

それとともに世界中の権威あるレースにおいて所有馬を次々と優勝させてきました。バランシーン、ラムタラ、デイラミ、スウェイン、ファンタスティックライト、ドバイミレニアムなど、所有してきた名馬は数えきれないほどです。

所有資産2兆円とも言われるモハメド殿下。これらの成功は、金の力で名馬を買いあさり、金の力で買い取った成功だと言われてきました。

現在、ドバイは経済繁栄した大都市となり、世界のスポーツ、レジャーおよびビジネスの中心地となっていますが、自身の競馬事業の発展と歩みが似ています。

ドバイを世界から注目される大都市へ変貌させる、その中心に競馬を据えようではないか、と考えがあったのかもしれません。だとすれば、モハメド殿下の才能、能力は、歴史上から見ても類稀に優れた人物だと言えそうです。

何故ならば、金の力だけでは世界は決して変えられないからです。


日本の競馬にも強い関心を持ち、数多くの競走馬を日本のレースに出走させてきました。1995年の安田記念ではハートレイクが武豊を背に見事優勝をしています。1996年のジャパンCでもシングスピールで勝利を収めています。

そして2009年には念願のJRAの個人馬主資格を取得します。

現在ではシェイクモハメドの名前で100頭以上の現役馬を所有しています。

所有馬の成績は年々上がってきており、朝日チャレンジカップを勝ったアルキメデス、シルクロードSで惜しくも2着だったレディオブオペラ、エルムSを勝ったフリートストリートなど、重賞で活躍する馬が多数出てきており、G1を勝つのも時間の問題だろう、というところまで来ています。

また日本における競走馬の生産にも積極的で、2004年にダーレー・ジャパンファームを北海道の日高に設立すると、近隣の牧場を買い取り、生産規模を拡大しています。

そして、生産した競走馬を日本のセールにも上場し、4年間で50頭近い競走馬を売却しています。

かつては黒船と恐れられたモハメド殿下が、今では日本の競馬に新風を吹き込んでいます。

社台グループの寡占化により競馬が面白くなくなってきたと言われてきて久しい日本の競馬界。

ライバルがいて競争があってこそ競馬というドラマは面白くなります。

ここまで大きくなってしまった社台グループのライバルとなって、日本の競馬を再び盛り上げてくれるのは、世界中にモハメド殿下しかいないのかもしれません。